重点施策

2017年01月20日 更新

アライアンス/M&A ―マルチリテイラーとしての発展へ

J.フロント リテイリングは、百貨店事業を核とした質・量ともに日本を代表する小売業界のリーディングカンパニーの地位確立を目指しています。

 グループの中核事業である百貨店事業では、業態革新を目指す新百貨店モデルを通じて、マーケット変化に対応した従来の枠にとらわれない新しい百貨店ビジネスモデルの構築を推し進めるとともに、グループとしての成長力向上に向け、複数の事業を展開するマルチリテイラーとしての発展に取り組んでいます。
 その実現に向け、当社は、2011年に株式会社スタイリングライフ・ホールディングスの株式49%を取得し、持分法適用関連会社化いたしました。さらに、2012年には、3月に株式会社パルコ(以下、「パルコ社」)の株式33.2%を森トラスト株式会社から取得し、持分法適用関連会社化した後、同年7月から8月にかけて株式の公開買付けを実施し65%まで追加取得したことにより、連結子会社化いたしました。

 ショッピングセンター事業を営むパルコ社は、心豊かな生活提案をする「都市のライフスタイルプロデューサー」をビジョンに掲げ、首都圏をはじめ、名古屋、札幌、福岡などの全国主要都市を中心に商業施設「PARCO」を展開し、先進的かつ文化性にあふれた都市型商業施設の開発・運営において、優れたノウハウを有しています。
 都市型商業施設の開発・運営という事業領域で優れたノウハウを有するパルコ社と連携を今後深めることで、当社は、新百貨店モデルを通じて取り組んでいる百貨店ビジネスモデルの変革を加速し競争力強化をはかるとともに、様々な業種・業態を展開する小売グループとしてグループ全体の成長力向上を図ることができると考えています。
 具体的な取り組み進捗として、店舗の共同開発という面では、建替えを進めている松坂屋上野店南館において1階から6階をパルコ社が運営するほか、心斎橋地区においても両社で研究に取り組んでいます。また、パルコ社が持つSCノウハウ導入による百貨店改革加速という面では、人材交流を通じた業務運営ノウハウをはじめとする情報共有を進めており、これらをもとにした具体的実行策づくりを現在進めています。
 また、2015年4月17日、当社と株式会社千趣会は資本業務提携契約を締結し、5月に千趣会を持分法適用関連会社化いたしました。

 千趣会は、通信販売事業「ベルメゾン」を主力とし、30代から50代の女性に向けたオリジナル商品を中心としながら、衣料、雑貨、家具など幅広いラインナップの商品を取り扱っています。千趣会の年間購入者は約400万人にものぼり、なかでも、全国マタニティ人口の約20%を顧客として保有していることも特徴的であります。また、千趣会は、WEB販売についても対応を強めており、通販売上に占めるWEBでの受注比率は16年度上期で79%となっております。さらに、千趣会は、オリジナル商品の開発強化にも積極的に取り組んでおります。当社と千趣会によるシナジーの早期創出に向けては、「商品開発」と「百貨店WEB通販」の強化に重点化して取り組んでいます。
 まず、商品開発強化については、千趣会が持つオリジナルブランド「Kカラット」を、当社と千趣会の両社で企画開発する、新たな“オリジナルファッションブランド”として再構築し、2016年3月から大丸5店舗でショップ展開をスタートさせました。また、当社のWEBサイトにおいても商品展開を予定いたしております。この取り組みを通じ、店頭とWEBサイトの顧客情報を一元管理することにより、例えば、店頭でショップ販売員がタブレット端末を操作しながら、店頭にない商品も含めてお客様の嗜好にあわせた最適な商品提案を行うことが可能となります。商品が店頭にない場合でも、千趣会が持つ優れたフルフィルメントを活用することにより、スピーディにお届けすることが可能となります。
 また、百貨店WEB販売強化については、千趣会が持つECノウハウを活用し、百貨店WEBサイトのリニューアルとシステムのリプレイス、また「クリック&コレクト」との統合も含めた品揃えの拡大に取り組んでいきます。
 今後、百貨店だけではなく、複数の有力なリテイル事業を持つグループとしての一層の成長力強化をはかっていきます。

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