大丸興業| セントレジス大阪 パブリック特殊内装工事

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大丸興業タイランド設立プロジェクト

5つ星ホテルのエレガンスを大阪へ

世界のセレブリティに愛されるニューヨーク発祥の5つ星ホテル「セントレジス大阪」。2010年10月、このラグジュアリーな高級ホテルが日本に初上陸し、大阪・本町で華々しくオープンした。そのエレガンスかつ豪華で気品あふれるパブリックスペースの内装を手掛けたのがJ.フロント建装であり、プロジェクトチームを率いたのが満崎である。約1年にわたるプロジェクトを成功へ導いたのは、プロの経験と信念、そして情熱だった。

  • 満崎 卓宏

    満崎 卓宏

    工務本部 東京工務部 第二担当マネジャー

    ※掲載内容は取材当時の所属部署・職種に拠る

「見積もり」に与えられた時間は、たった3週間弱。

「見積もり」に与えられた時間は、たった3週間弱。

まず、満崎に与えられた使命は、積水ハウス株式会社が建設する「セントレジス大阪」の特殊内装工事における見積もりの作成であった。競合5社と入札で争うため、なるべく安価であることはもちろん、利益の見込める正確な見積もりでなければならない。クライアントから渡された図面から推測し、かかる工期、施工料金、材料、人件費などを正確に計算する。施工会社をはじめインテリア、家具などを扱う会社、鉄骨や石材会社などさまざまな協力会社に見積もりを依頼し、交渉し、どの業者を選ぶか決定してゆく。見積もり作成に与えられた時間は、たった3週間弱。圧倒的に時間が足りない。「プロジェクトで一番辛かったのは見積りですね」と満崎。最後は会社に泊まり込んで仕上げ、入札の日を迎えた。

パブリックエリアを落札。 人員配置に工夫も。

入札の結果、ホテルのパブリックエリアである1階エントランス、11階ボールルーム、12階レセプション、バーラウンジを落札する。ホテルの顔ともいえる重要なエリアを任されることになり、満崎の心は引き締まった。工事をスムーズに終えるためには、小さな失敗も許されない。ひとつの小さな失敗が、次の工程を遅らせ、工事全体に支障をきたすこともあるのだ。そのために現場を管理する責任者の存在はとても大きい。満崎は、これまでのようにタテ割で人員配置するのではなく、各フロアに一人ずつ責任者を置き、そのフロアの工程も品質もすべて管理させることにした。「フロアの問題は、すべて自分の責任」、そのことが各担当者の意識を高め、工事全体をスムーズに進めることができた。

イギリス人デザイナーの意図をカタチに。

イギリス人デザイナーの意図をカタチに。

セントレジス大阪の設計者はイギリス人デザイナーであった。「彼が思い描くイメージ通りの内装を形にするため、内装の色や、大理石などあらゆる素材の質感にまでこだわりました」と満崎。デザイナーの意図、美意識に沿ったものでなければOKはでない、しかしコストとの兼ね合いもある。デザイナーが来日するのは月に一度。その時にOKがでなければ、次の月まで待つことになる。工期に遅れが出ないよう、また現場の作業が少しでもラクにできるよう、早めにデザイナーの承諾をとることに満崎は心を砕いた。満崎が海外から取り寄せたさまざまな素材に対し、イギリス人デザイナーは「いいものを持ってきてくれた」とおおむね首をタテに振った。満崎は、誰もが難しいと感じていたデザイナーの意図をくみ取ることに成功したのだ。

完成が近づいた日、最後の落とし穴。

順調にすすんでいた工事も終盤を迎えたところで、思わぬトラブルが発生した。玄関ホールのエレベーター横にはめ込む大理石の質が、サンプルと明らかに違っていたのだ。ポルトガル産のその大理石は、コスト削減のため現場に行かずサンプルで発注したもの。良いものが届いていたが、最後に届いたものだけ品質が劣っていた。「すぐにポルトガルへ向かい、採掘現場で現物を見て『これにしてくれ』と。空輸したのでコストは何倍もかかりました」と満崎。この件は大事には至らなかったが、海外の素材を調達する場合は、輸送期間も含めて、さまざまなトラブルを想定しておかなくてはならない。ベテランの満崎にとっても、ヒヤリとする場面だった。

「ブラッディマリー」で祝杯。 信頼を未来へつなぐ。

「ブラッディマリー」で祝杯。信頼を未来へつなぐ。

「セントレジス大阪」が華やかにオープンし、少したった頃、満崎は友人とともにこのホテルのバーを訪れ「ブラッディ・マリー」を注文する。セントレジス発祥のこのカクテルを、一度ゆっくり飲んでみたいと思っていたのだ。プロジェクトのリーダーとして内装工事を無事に終えた満足感はもちろんあるが、満崎は多くを語らない。この工事を完成させたことで積水ハウス株式会社からの信頼は確かなものとなり、次の大型プロジェクトでもJ.フロント建装が落札を果たすことになる。「高品質な仕事をこなすことで、それが次の仕事につながる。それをまた未来へつなげていくことが大事なんです」と満崎。「大変な仕事だが、その分やりがいもある。私たちの力で、リーディングカンパニーをめざしたいですね」。

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