• English
  • 文字サイズ:
  • 印刷する

廃棄物・水使用量削減の取り組み

Reduction of Wastes and Water Usage

全社一丸で取り組む廃棄物削減

小売業を中核とする当社グループは、従来から、グループ全社での廃棄物削減に取り組んでいますが、特に廃プラスチック削減と食品廃棄物削減に重点的に取り組むことが重要であると考えています。

廃プラスチック削減に向けて

大丸松坂屋百貨店は、プラスチックの使用量を抑制し、ライフサイクル全体での環境負荷低減につながる循環活用に取り組んでいます。2021年は、化粧品プラスチック容器を回収・リサイクルするキャンペーン「コスメdeエコフ」を初開催し、回収量は1.6tとなりました。

また、大丸東京店、松坂屋上野店は、2021年12月から、衣料品の納品時に付帯するプラスチック製カバーの回収・リサイクルを行う「POOL PROJECT TOKYO」に参画しています。これは、レコテック株式会社が、東京都内の参画商業施設から発生したプラスチック製カバーを回収し、高度マテリアルリサイクルを行う取り組みです。再生されたプラスチックは、発生元から輸送・減容・加工などの全ての過程でトレーサビリティがとれたPCR 材“POOL 樹脂” として製造業者へ販売されます。今後、新たな製品化や事業化が検討されており、当社グループも、このような取り組みに参画することで積極的に資源循環を推進していきます。
※消費者が製品を使用した後に回収されるリサイクル材であるポストコンシューマーリサイクル材

大丸松坂屋百貨店では、2022年4月に施行された「プラスチック資源循環促進法」施行を受け、使い捨てプラスチックの排出量抑制に取り組んでいます。特定プラスチック使用製品については、①カトラリーの有料化、②お客様へのお声がけ(必要な方にのみ提供)、③カトラリーの素材変更のいずれかを、お取引先様との協働で実施し、お客様のご理解を得ながら使用量の削減を推進しています。
※商品の販売または役務の提供に付随して消費者に無償で提供されるプラスチック使用製品

博多大丸では、2022年11月、長崎県対馬市と「SDGs推進に関する包括連携協定」を締結しました。地形や海流など様々な要因によってもたらされる対馬市の海洋プラスチックごみ問題へのアプローチとして、漂着した海洋プラスチックごみをオーナメントにアップサイクルしたクリスマスツリーを作成し、店舗前広場に飾りました。ツリーの足元には、対馬市の海岸の現状を伝えるパネル展示を行い、プラスチックごみを削減するためには、一人ひとりの行動変容が必要であることを訴求しました。


食品廃棄物削減に向けて

日本国内のフードロスは年間500万tを超えるといわれており、その約半分は、規格外品や売れ残りなど流通のなかで生まれる事業系フードロスです。
大丸松坂屋百貨店やパルコでは、食品廃棄物削減の取り組みとして、賞味期限の近い商品のWEB販売や、規外商品の期間限定販売、食品ロス削減に向けたフードシェアリングイベントをお取引先様と協働して実施しています。
また、最終的に食品廃棄物として排出された場合でも、外部の処理業者への委託による食品廃棄物の堆肥化・飼料化等、食品リサイクル率の向上に取り組んでいます。

食廃油から国産SAF(持続可能な航空燃料)の 製造を目指す「Fry to Fly Project」へ参画

大丸松坂屋百貨店は、持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)の国内初となる大規模生産を目指した食廃油の資源循環の取り組み「Fry to Fly Project」に参画しています。本プロジェクトは、設立趣旨に賛同する参加企業・自治体・団体が相互に連携し、トレーサビリティを明確にしながら、家庭や店舗等から排出される食廃油が資源として回収されるための環境づくりを促進しています。
2023年9月、大丸松坂屋百貨店は、日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの3社と百貨店業界初となる国産SAF製造を目的とした食廃油の供給に協力する基本合意書を締結しました。全店舗の総排出量の15%を占める、大丸心斎橋店、大丸芦屋店でSAFの原料となる食廃油の提供を開始しており、今後、提供店舗拡大に向け取り組んでいきます。
また、国産SAFの認知向上、普及の契機となるイベントなどを通して、お客様に脱炭素に貢献する資源循環の重要性を継続的に伝えていきます。

水使用量の削減

小売業を中核とする当社グループは、JFR行動方針に持続可能な資源利用をかかげ、水資源の再利用、排水の適正管理を行い、水使用量を削減します。

水使用量の削減のための活動

当社グループは、主要事業である大丸松坂屋百貨店およびパルコの店舗において、水使用量の削減活動に積極的に取り組んでいます。

大丸松坂屋百貨店

大丸松坂屋百貨店の一部の店舗では、中水利用、節水型トイレ、従業員トイレに雨水を利用しています。また、一部の食品厨房内蛇口へ節水装置設置をすることで、水使用量の削減に取り組んでいます。

パルコ

パルコでは、全店で節水型トイレを設置しています。くわえて、一部の店舗での雑用水(冷却塔補給水)の使用や、中水(トイレ排水)の利用など、水使用量の削減に取り組んでいます。

サーキュラー・エコノミーの推進