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健康経営の推進

Promoting Health and Productivity Management

「従業員は会社にとって最大の財産であり、お客様によりよいサービスを提供するためには、まず従業員が心身ともに健康であることが何よりも大切である」との基本的な考え方に基づき、「JFR行動原則」に則った継続的な労働安全衛生の徹底、と事故の削減、従業員の健康保持・増進の取り組みを推進しています。
そして、健康保険組合と連携して、世界的な感染症のひとつである肺結核の感染予防を含め、生活習慣病予防、メンタルヘルスケアに重点を置いて推進しています。

J.フロント リテイリング健康宣言

J.フロント リテイリンググループは、グループビジョン“くらしの「あたらしい幸せ」を発明する。”の実現を通して、すべてのステークホルダーの「Well-Being Life(心身ともに豊かなくらし)」を目指しています。
そのため、従業員一人ひとりがWell-Being Lifeを送り、幸せであることが非常に重要であると考えます。Well-Being Lifeの礎となるのは、健康です。健康は、従業員本人や家族にとって欠かせないものであり、また人財を最も重要な財産として掲げる当社グループの経営の基盤です。
この認識の下、当社グループは、従業員の心身の健康の維持向上に積極的に努め、企業に活力を生み出すことで成長を実現していきます。


2021年9月27日

J.フロント リテイリング株式会社
取締役兼代表執行役社長

健康経営に関する組織体制

Jフロント リテイリンググループは、J.フロント リテイリング人事担当執行役を責任者とし、全社で健康経営への取り組みを推進しています。取り組みを進めるため、 人財戦略統括部が中心となり、「グループ人事連携会議」 と「安全衛生委員会※」を活用し、各事業会社人事部、産業医、健康保険組合と連携して、健康維持・増進に取り組んでいます。
※経営者側と労働者側で構成。委員の半数は、労働組合もしくは労働者代表の推薦により指名された者。毎月1回開催
各事業会社で実施している「安全衛生委員会」は、各社社長や、人事またはそれに相当する職務の担当責任者を委員長とし、各社人事部、産業医や産業保健スタッフ、健康保険組合と連携し、疾病者の把握等確認を行っています。「グループ人事連携会議」は、J.フロントリテイリング人財戦略統括部が主催し、各社人事担当責任者がメンバーとなり、「安全衛生委員会」の実施状況や、従業員の疾病状況、ストレスチェック等、健康に関する取り組みや、課題の共有、解決に向けて論議する場となっています。

生活習慣病予防とメンタルヘルスケアへの取り組み

生活習慣病予防については、一般の定期健康診断(結核予防のための全年齢を対象とした胸部X線検査を含む)はもとより、特定健康診査の項目を包含した生活習慣病予防健診を、35歳以上に対象を拡大して実施しています。また、J.フロント健康保険組合加入企業では、乳がんや子宮がんの婦人科検診、50歳以上の男性を対象にしたPSA検査を導入しています。これらの健診データをもとに個々人に対する保健指導を実施するとともに、事業所ごとに健康課題・目標を設定し、改善に向けて各種施策を実施しています。

メンタルヘルスケアについては、法令で定められているストレスチェックに加え、組織診断アンケートの結果を踏まえて、従業員自身のセルフケアはもとより、いきいきと働くことができる職場環境の実現に向けた取り組みを推進しています。

<定期健康診断受診率(大丸松坂屋百貨店)>

2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
対象者数

5,223

4,440

4,566

5,693

4,837

受診者数

5,216

4,423

4,566

5,683

4,837

受診率

99.9%

99.6%

100%

99.8%

100%

<ストレスチェック実施実績(大丸松坂屋百貨店)>

2015年12月から実施が義務付けられたストレスチェックについては、従来より全従業員に対するアンケートの実施によって対応していましたが、2016年度からWEB調査方式に変更し、ストレス指標のチェックおよび結果フォローを行っています。
大丸松坂屋百貨店とパルコは、外部の専門機関によるEAP(従業員支援プログラム)カウンセリングサービスを整備しています。

2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
対象者数

3,247

3,119

3,111

5,011

4,693

回答者数

3,129

3,010

3,029

4,867

4,520

回答率

96.4%

96.5%

97.4%

97.1%

96.3%

「健康白書」の作成

J.フロント健康保険組合では、被保険者等の健康保持・増進を効果的・効率的に実施する為、厚労省等による「健康スコアリングレポート」の発刊を機として、会社と連携して保有する健診データ等を、グループ各社別・百貨店各店舗別、性別、年齢別等に集約・分析した結果を「見える化」し、2018年度から「健康白書」を発行しています。

具体的には、被保険者の健康診断の受診状況、生活習慣病リスク保有者状況、適正な生活習慣実施状況、医療費状況に関するデータを集計・分析し、J.フロント健康保険組合と事業会社経営との間で共有しています。

「健康白書」は、継続して作成し、前年比較による改善状況を確認する指標として活用していきます。また「健康白書」によって明らかになった課題を踏まえ、事業会社と健康保険組合が連携して従業員の健康づくりを推進してまいります。

<健康白書の掲載内容例>

新型コロナウイルス感染症への取り組み

新型コロナウイルスの感染の影響により、従業員の健康保持・増進、労働安全の取り組みの重要性が高まっています。JFRグループは、新型コロナウイルスの感染防止対策として、従業員の健康管理を徹底しています。毎日の検温と報告(テレワーク中の社員含む)や、テレワーク・時差出勤・オンライン会議の推進、職場におけるソーシャルディスタンスの確保など様々な対策を実施しています。また、地域の感染状況に対応して、随時、従業員への感染防止対策の見直しを行い、周知を徹底しています。J.フロントリテイリング、大丸松坂屋百貨店は、長期化するテレワークにおいても、従業員やその家族の心身の健康状態を維持するため、産業医からの情報提供やオンライン面談、社内外の相談窓口の周知を行っています。

ワーク・ライフ・インテグレーションの実現