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生物多様性保全の取り組み
Biodiversity Initiatives
自然資本に対するJFRの考え方
私たちのくらしや、あらゆる事業活動は、食料や水、気候の安定など、多様な生物が関わりあう生態系からの恵み(生態系サービス)によって支えられています。しかしながら、昨今の自然環境の悪化により、動物や植物の多様性(生物多様性)がこれまでにない速さで失われつつあります。
近年の課題として、企業には、事業活動における自然への影響を把握し、生物多様性の損失を止め、その回復に貢献することが求められています。
自然共生サイトの認定取得
環境省が「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を認定する「自然共生サイト」認定制度において、博多大丸の九州探検隊が和栗生産者グループと共に取り組みを進める「やまが和栗の里」が2025年3月に認定されました。やまが和栗の里は、熊本県山鹿市に位置し、山の地形をそのまま活かした谷間の栗畑で、平地の栗畑と異なり、草本やそこに生息する生物が数多く存在しています。5月から6月の栗の開花時期では日本ミツバチを始めとする多くの昆虫の往来があり、栗の受粉に寄与しています。また、サイト内には沢もあり、カワセミなど多くの野鳥の飛来も確認されています。
今後は、やまがの和栗を使用した新たな特産品の開発やエコツーリズムの造成を目指し、さらに生物多様性保全の輪を広げていきます。
ホリデー装飾を通じたお客様への啓発
博多大丸は、2022年からクリスマスの時期に環境をテーマとしたホリデー装飾を実施しています。2025年は、九州の事業者や学生と共に、間伐材を活用したクリスマスツリーやオーナメントを制作し、店舗前広場に飾りました。また、九州・沖縄の自然共生サイト※に認定された事業者の活動に関する展示をあわせて行い、生物多様性の重要性や地域の環境保全の取り組みを来店されるお客様に広く紹介しました。今後も、クリスマスで街がにぎわう時期を活用し、お客様の環境に関する理解促進に取り組みます。
※環境省が「民間の取り組み等によって生物多様性の保全が図られている区域」を認定する制度
店舗の緑化促進
大丸心斎橋店の本館建替えで生まれた7階のテラス約110㎡には、シマトネリコやオリーブなどを植栽した回遊できる「庭園」を、屋上には約900㎡の「緑化スペース」を設けています。また、本館と心斎橋PARCOの間を通る大宝寺通りには意匠を凝らしたストライプの壁面緑化を採用。積極的に緑化を実施することで温室効果ガス削減に取り組んでいます。
屋上都市養蜂
大丸心斎橋店は、2019年に「心斎橋はちみつプロジェクト」を立ち上げました。地上約60m約900㎡の屋上に、蜂の巣箱を設置し、都市型養蜂を実施しています。約20万匹のミツバチが飛び立ち、半径3km圏内の花々から蜜を集めてきます。街にミツバチが行き交うことで地域の豊かな生態系の維持、作物や植物の受粉の活性化に貢献しています。屋上で採れた蜂蜜は「心斎橋のはちみつ」として販売しています。
また、店内では「蜜しぼり体験」のイベントを開催するなど、環境について考える場を提供しています。
コンポスト —食品廃棄物の削減—
2022年にスタートした博多大丸の「コンポストプロジェクト」の一環として、2024年10月、店舗前(パサージュ広場)にコンポストガーデンをつくりました。コンポストガーデンには、ベビーリーフ、セロリ、スティックブロッコリー、ニンジンなどの野菜を植え、2025年4月には、収穫した野菜を使ってサンドウイッチを作って一緒に食べる体験イベント「春の収穫祭」も開催しました。プランターの土は博多大丸の社員食堂から出た生ごみをコンポストで堆肥化したものを活用しており、食品廃棄物削減にもつながる取り組みとなっています。
生物多様性に関するアンケートの実施
大丸松坂屋百貨店では、2026年2月、お取引先様(約200社)を対象に、温室効果ガス排出量算定状況や生物多様性への取り組み状況に関するアンケートを実施しました。その結果、生物多様性を含む環境に配慮した商品の取り扱いがあると回答したお取引先様は30社でした。
今後は、お取引先様と積極的なコミュニケーションを通じて、ネイチャーポジティブに向けた取り組みの実効性を高めていきます。
環境配慮型包装資材の使用
大丸松坂屋百貨店で使用する包装資材は、2019年9月に、環境配慮型包装資材へ切り替えました。食品専用バッグを含めた紙製ショッピングバッグや、販売促進に使用する紙は、適切に管理された森林から生成された紙に切り替えており、森林保護につなげています。
2026年3月、この取り組みをさらに一歩進め、資源全体の使用抑制に取り組むために、紙製ショッピングバッグを有料化しました。お客様に購入いただいた代金の一部は、地域の環境保全のために使用しています。
森林認証制度『FSC®-CoC認証」取得
J.フロントプライムスペースは、ホテルや商業施設・オフィスを中心にお客様のニーズに合わせて、別注家具や店舗什器などを数多く製造しています。同社は、大阪工場と製品のお客様窓口である営業部を対象に森林管理認証(FM認証)を取得した森林から産出された木材や、その他リスクの低い木材を用いて生産された製品を適切に管理・加工していることの証として、2023年10月、「FSC®-CoC認証」※を取得しました。
※ CoC (Chain of Custody) 認証とは、適切に管理された森林と、責任をもって調達された林産物を使用した製品が消費者の手に届くまでの加工・流通過程を認証するもの
国産木材の使用
森林の多面的機能を維持するうえで、国産材の有効活用はとても重要です。オフィスの内装などを手がけるJ.フロントプライムスペースでは、オフィスビルの再開発に参画する中で、お客様のご理解のもと、有効活用されていなかった国産材を内装仕上げ材や大型プランターとしてご提案し採用されています。
解体工事における仮囲いシステムパネルの採用
J.フロントプライムスペースでは、百貨店の改装工事において工事区画を仕切る仮囲いは、これまで工事が終われば廃棄され、その大部分はリサイクル材料として有効活用されていました。 これをさらに進め、大丸松坂屋百貨店との協業で廃棄物の出ないシステムパネル工法に変更しています。
端材の活用
J.フロントプライムスペースでは、内装工事や什器製作、フィルムミラーの過程で、木の切れ端や使えなくなったフィルムなどの端材が発生していました。これを活用すべく、2022年より大阪芸術大学、2024年より大阪工業大学を迎え、ともにタッグを組み「端材に命を吹き込む」プロジェクトを開催しています。お取引先様からも賛同をいただき、金属や石材、タイル、紙管、コート紙に加え、2025年は、建築織物や自動車部品など、端材のバリエーションも増えました。学生の豊かな想像力と柔軟なデザイン力で、端材という不揃いな面白さと向き合いながら、ユニークな作品を制作しました。
貯水タンクの完備 —水の適切な利用—
大丸心斎橋店では、館内のトイレや蛇口に水を送る高さ3.7m×横7m×奥行5mの貯水タンクを地下1階に設置しています。貯水タンクには浴槽600杯分の水が入り、災害時には地域住民の方への給水活動を行うことができます。また地下2階には、排水を微生物が無害化して下水へ放流する「厨房排水浄化設備」を導入しており、海や河川の環境保全にも貢献しています。
GINZA SIX SEGES『都市のオアシス』認定取得
GINZA SIXの屋上庭園「GINZA SIX ガーデン」は、2017年「SEGES※(社会・環境貢献緑地評価システム)」(主催:公益財団法人都市緑化機構)において、快適で魅力ある都市の緑地を評価する「都市のオアシス」の認定を取得しました。
「GINZA SIX ガーデン」は、約4,000㎡の屋上庭園で、地上13階、高さ約56mの建築物屋上に位置し、屋上庭園の約56%にあたる約2,200㎡の緑地を新たに創出し、都心の一等地における大規模な緑化に取り組む姿勢が高く評価され、認定取得にいたりました。
※SEGES:シージェス(社会・環境貢献緑地評価システム)
緑をまもり育てる活動を通じて社会や環境に貢献している企業の緑地を対象に、特に優れた取り組みを評価・認定する制度
環境と共に生きる社会をつくる
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2050年ネットゼロを目指して
Aiming to Achieve Net Zero by 2050 -
環境マネジメント体制
Environment Management System -
TCFD/TNFD統合開示
TCFD/TNFD Integrated Disclosure -
JFRグループが目指すサーキュラー・エコノミー
The Circular Economy the Group aims to create -
環境にやさしいライフスタイルの提案
Proposal for Environment-Friendly Lifestyles -
廃棄物・水使用量削減の取り組み
Proposal for Environment-Friendly Lifestyles -
生物多様性保全の取り組み
Biodiversity Initiatives -
環境(Environment)に関するデータ
Environmental Data -
第三者保証の取得
Acquisition of Third-Party Assurance
