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お取引先様との協働によるScope3温室効果ガス排出量削減

Reduction of Scope 3 GHG Emissions in Collaboration with Suppliers

長期目標

JFRグループでは、マテリアリティのひとつに掲げる「脱炭素社会の実現」に向けた取り組みにおいて、自社の温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいきます。さらに、サプライチェーンから排出される温室効果ガス排出量(Scope3)の削減についても、SBT認証を取得した長期目標を掲げ取り組みを進めていきます。

※Scope3 : Scope1・2を除くサプライチェーン全体での活動で生じる間接排出

お取引先様への働きかけ

JFRグループは、小売業を中核とした企業グループであり、Scope3温室効果ガス排出量のうち、お取引先様から購入した製品・サービスの製造に伴う排出量(カテゴリ1)、および輸送・配送に伴う排出量(カテゴリ4および9)が全体の約90%を占めています。
この現状を踏まえ、当社グループは、Scope3温室効果ガス排出量削減に向けて、自社単独の取り組みだけではなく、お取引様と協働して取り組むことが重要であると考えています。
当社グループのScope3温室効果ガス排出量の約80%を占めている大丸松坂屋百貨店では、2021年度からお取引先様に対する働きかけを開始し、温室効果ガス排出削減目標や削減施策の共有に取り組んでいきます。

2022年度 Scope3温室効果ガス排出量実績

2022年度のScope3排出量は、2,761,669t-CO2となり、前年度比で14.1%増加しました。これは、コロナ影響の緩和による業績回復に伴い、カテゴリ1(調達した製品およびサービス)が前年度より増加したことによるものです。SBT基準年の2017年度比では5.7%減となりました。

お取引様説明会の開催

大丸松坂屋百貨店では、店舗や本社オフィスにおける再エネ電力への転換、照明のLED化、社用車のEV化など、Scope1・2排出量の削減に取り組んできました。一方、小売業の特性上、同社のScope1・2の排出量はサプライチェーン全体排出量の約5%に留まり、残りの約95%は、Scope3排出量が占めています。
これを踏まえ、大丸松坂屋百貨店では、2022年4月、主要なお取引先様を対象に「脱炭素社会の実現に向けた取り組みに関する説明会」を実施しました(参加社数253社、300名)。脱炭素社会の実現に向けた同社の取り組みを伝えることで、当社グループの覚悟を示すとともに、Scope3排出量削減にはお取引先様との協働が必須であること、また、お取引先様各社における排出量を可視化することが削減に向けた第一歩になること等を説明しました。
今後は、2050年度ネットゼロに向けて、お取引先様と協働してScope3排出量削減のための具体的施策を検討、実行し、サプライチェーン全体で脱炭素社会の実現に貢献します。

お取引先様説明会の様子

サプライチェーン全体のマネジメント