• English
  • 文字サイズ:
  • 印刷する

アーバンドミナント戦略

Urban Dominant Strategy

地域とともに成長し、共生する。

GINZA SIX 外観

GINZA SIX

銀座地区最大のラグジュアリーモール「GINZA SIX」は、東京だけではなく、日本全国さらには世界からも大きな注目を集めるなか、2017年4月20日グランドオープンを迎えました。ワールドクラスクオリティ、すなわち世界基準で厳選し集結した241ブランドは、フラッグシップストアが半分以上を占めているほか、アートを駆使した斬新な店舗環境づくり、ICTを活用した顧客管理や顧客分析、SNSでの拡散も意識した話題性を呼ぶプロモーション手法など、当社が目指す「非連続な成長」の象徴となりました。

カテゴリー別では、ラグジュアリーブランドは国内富裕層およびインバウンド顧客からも高い支持を得ており、ファッションではGINZA SIX限定品の展開などにより着実に顧客の固定化が進んできております。化粧品は、独自のサービスやイベントなどを積極的に展開することにより、国内外のお客様の購買を呼び込み、また、食品はGINZA SIXにしかないマーチャンダイジングの集積が奏功し、随所で売切れが発生するなど好評を博しています。

さらに、各メディアから高い注目を集めたことも、このプロジェクトの大きな特徴となっています。開業した4月度は、開業前、開業後を含め、テレビ、新聞、雑誌やWEBなど各メディアに登場した回数は延べ8,200件にもおよんでいます。圧倒的なメディアへの露出を実現することにより、“評判が評判を呼ぶ”という連鎖につなげることができました。

こうした、GINZA SIXの成功要因(KFS)には大きく2つあると考えています。

ひとつは、企業間の枠を超えた取り組みによる「異分子結合」ということです。GINZA SIXは、当社J.フロント リテイリングと森ビル、住友商事、L・キャタルトン・リアルエステートの4社が協業したビッグプロジェクトです。バックグランドや企業カルチャーがまったく異なるこの4社が、銀座という世界有数の商業地において、世界基準の新たな価値創造を共に目指し、各社の英知やエネルギーを結集させることができました。その結果、世界的にも話題となった、これまでにない“革新的なラグジュアリーモール”が、この4社、つまり「4つの異分子」が化学反応を起こしたことにより誕生したものと考えています。

もうひとつは、徹底したマーケティングのもと、これまでの成功体験を捨て、“百貨店はやらない”との選択肢により、現状延長ではない、まさに「非連続」な成長に向け、全く新しいチャレンジをふんだんに散りばめたということです。ファサードを彩るメゾネット型式のラグジュアリーブティックの数々、アートでもてなす大胆な吹き抜けなど店舗空間の演出、“銀座の路地裏”をイメージした独特の通路レイアウトや、いわゆる百貨店の商品分類の枠を超えたフロア構成など、ここでしか得ることができない、特別な体験、特別な価値を創造することができました。言い換えれば、ネットが急成長し、すでに欧米などでは「ネットがリアルを駆逐する」とも言われる時代のなかで、“リアル店舗に求められる提供価値、存在意義とは何か?”という問いかけに対する、ひとつの「解」を提示することができたのではないかと考えています。

開店時の行列
GINZA SIX 吹き抜けのアート

上野フロンティアタワー

松坂屋上野店南館の建替えにより、2017年11月4日に開業した「上野フロンティアタワー」。中核テナントとしては1階から6階にパルコを展開し、地下1階には松坂屋上野店、7階から10階にはTOHOシネマズ、そして12階から22階には高機能オフィスを設けるなど、地域の新たなランドマークとなる複合商業ビルが誕生しました。

このプロジェクトは、大丸松坂屋百貨店とパルコが共同で行う初めての大型開発です。これまでの大丸松坂屋百貨店とパルコとの取り組みでは、両社の店舗が隣接する地域で、共同販促などでも一定の成果を上げてきましたが、このプロジェクトを契機に、パルコとのグループシナジーが、より多くの場面で本格化するステージに入ってきたものと考えています。この「上野フロンティアタワー」に出店するパルコは、その屋号を「PARCO_ya」とし、これまでにないコンセプトによる新たな取り組み例となっています。隣接する松坂屋上野店やTOHOシネマズ上野へお越しのお客様、そして上層階のオフィスにお勤めの方々にもご利用いただけるような専門店を編集しました。「パルコ」としての東京23区内の新規エリアへの出店は44年ぶりとなりますが、「PARCO_ya」という新たな屋号のもとで、周辺環境にあわせた、やや大人向けのターゲットを意識したブランドラインナップにより、地域の新たなマーケットの掘り起こしに貢献しています。

そして、この「上野フロンティアタワー」開業と併せ、“シタマチ.フロント”と名付けた上野御徒町地区のアーバンドミナント戦略が本格的にスタートしました。具体的には、コミュニティサイト「上野が、すき。」を活用した、地域の情報や魅力の発信強化をはかるとともに、この「上野が、すき。」と連動した複数の売場を新設することにより、お客様とのつながりを強化する、新たなロイヤルティ向上の仕組みを構築しました。さらに、隣接する「おかちまちパンダ広場」を起点とした様々なイベントを地域の皆様とともに開催し、飛躍的な集客力向上につなげることにより、エリア全体の活性化に貢献していきます。

松坂屋上野店と上野フロンティアタワー
松坂屋上野店 周辺地図

重点エリアで街づくりを推進

さらに、グループとしてはこれらの大型開発プロジェクトだけでなく、今後成長が期待できる都市部において積極的に不動産賃貸面積のさらなる拡大をはかっていきます。

2018年度に具体化する新規商業施設では、大丸松坂屋百貨店の不動産事業部において京都・南禅寺地区の「ブルー・ボトル・コーヒー」など4物件、京都ゼロゲート、原宿ゼロゲートなどパルコのゼロゲート事業において3物件、合計7物件の開業を予定いたしております。さらに、2018年度中に百貨店基幹店舗周辺において、5物件程度の計画推進も検討しています。

併せて、心斎橋、京都烏丸、神戸元町、名古屋栄、上野御徒町の5つの重点地区を対象に、周辺開発の推進プランや地元と連携した来街動機の創出など、それぞれの「エリア戦略」の明確化にも取り組み、地域とともに成長するアーバンドミナント戦略の推進に取り組んでいきます。

ブルーボトルコーヒー京都カフェ

重点施策